Japanese
English
症例
下腿蜂窩織炎様の臨床像で再発した節外性NK/T細胞リンパ腫の1例
Relapsed extranodal NK/T-cell lymphoma presenting as a cellulitis-like lesion of the lower leg
山﨑 佳那子
1
,
林 理恵
1
,
松立 吉弘
1
,
村尾 和俊
1
,
久保 宜明
1
Kanako YAMASAKI
1
,
Rie HAYASHI
1
,
Yoshihiro MATSUDATE
1
,
Kazutoshi MURAO
1
,
Yoshiaki KUBO
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,皮膚科学(主任:久保宜明教授)
キーワード:
節外性NK/T細胞リンパ腫
,
蜂窩織炎
,
EBER
,
放射線療法
Keyword:
節外性NK/T細胞リンパ腫
,
蜂窩織炎
,
EBER
,
放射線療法
pp.687-690
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002553
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
81歳,女性。16年前に鼻腔原発の節外性NK/T細胞リンパ腫と診断され,THP-COP療法,放射線療法により寛解した。10年前に中鼻道に腫瘤が再発したが,放射線治療により寛解した。初診時,左足背から下腿は発赤,腫脹し,熱感と圧痛を伴っていた。臨床像から蜂窩織炎の典型例と考えたが,血液検査では炎症反応の上昇はなかった。抗菌薬の点滴で症状が改善しないため皮膚生検を行ったところ,節外性NK/T細胞リンパ腫の皮膚浸潤の像であった。節外性NK/T細胞リンパ腫では,まれながら蜂窩織炎様の臨床像で再発することがある。寛解後,長期間経過している症例においても,節外性NK/T細胞リンパ腫の再発を念頭に置く必要がある。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.