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臨床研究
本邦壊疽性膿皮症患者の実態調査
-―大規模診療報酬明細データベースの解析結果―
Prevalence and clinical features of pyoderma gangrenosum in Japan: analysis of the large health insurance claim database
菊池 信之
1
,
山本 俊幸
1
,
朴澤 博之
2
,
岡﨑 正晃
2
Nobuyuki KIKUCHI
1
,
Toshiyuki YAMAMOTO
1
,
Hiroyuki HOZAWA
2
,
Masateru OKAZAKI
2
1福島県立医科大学,皮膚科(主任:山本俊幸教授)
2アッヴィ合同会社
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
診療報酬明細データベース
,
有病率
,
推定患者数
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
診療報酬明細データベース
,
有病率
,
推定患者数
pp.629-634
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002539
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本邦においては,壊疽性膿皮症に関する大規模な疫学的調査はこれまで実施されておらず,患者実態および診療実態については明らかにされていない。そこで,複数の健康保険組合の診療報酬明細と検診結果を保有しているJMDCデータベースを用い,2015年7月~2018年6月の期間に収集された460万2059人のデータを調査した。JMDCデータベース上における壊疽性膿皮症実患者数は142人であり,本データベースにおける有病率は0.003%であった。皮膚科以外で診断された症例も少なからず含まれており,患者数に関してはあくまでも概算であるが,本データベースの有病率をもとに日本の人口統計データから算出した日本における患者数は4899人と推定された。
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