Clinicolor
Monoclonal Gammopathy of Undetermined Significanceを基礎疾患とし,難治性下腿潰瘍を伴った皮膚白血球破砕性血管炎の1例
藤田 周作
1
,
川上 佳夫
2
,
三宅 智子
1
,
池田 賢太
1
,
山崎 悠
1
,
高橋 正幸
3
,
山﨑 修
1
,
森実 真
1
Shusaku FUJITA
1
,
Yoshio KAWAKAMI
2
,
Tomoko MIYAKE
1
,
Kenta IKEDA
1
,
Haruka YAMASAKI
1
,
Masayuki TAKAHASHI
3
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Shin MORIZAN
1
1岡山大学大学院医歯薬総合研究科,皮膚科学講座(主任:森実 真教授)
2倉敷成人病センター,皮膚科(主任:川上佳夫医長)
3呉共済病院,皮膚科(主任:高橋正幸医長)
pp.141-142
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002375
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現病歴 6年前に特に誘因なく両側下腿に紫斑が出現した。その後,感冒を契機に皮疹が悪化し,両下腿のしびれも出現したため,5年前に当科を受診した。皮膚生検の結果は皮膚白血球破砕性血管炎(以下LCV)であった。血液検査ではIgA-κ型のM蛋白血症を認めたが,全身骨X線検査ではpunched out lesionを認めず,骨髄検査の結果からmonoclonal gammopathy of undetermined significance(以下MGUS)と診断された。その後,紫斑は自然に軽快したため治療は行わず,当院血液内科で定期的に経過観察をしていた。4カ月前より下肢全体に紫斑が出現したため当科を再受診した。
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