Japanese
English
症例
プレドニゾロンの内服治療で寛解した皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫の1例
Subcutaneous panniculitis-like T-cell lymphoma remitted by oral prednisolone
松山 美江
1
,
山﨑 文和
1
,
神戸 直智
1
,
玉嶋 恵美
1
,
中谷 佳保里
1
,
岡本 祐之
1
,
佐竹 敦志
2
Yoshie MATSUYAMA
1
,
Fumikazu YAMAZAKI
1
,
Naotomo KAMBE
1
,
Megumi TAMASHIMA
1
,
Kahori NAKATANI
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
,
Atsushi SATAKE
2
1関西医科大学附属病院,皮膚科
2同,血液腫瘍内科
キーワード:
皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫
,
治療
,
ステロイド内服
Keyword:
皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫
,
治療
,
ステロイド内服
pp.105-108
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002360
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
48歳,男性。下肢に紅斑が多発し,近医にて結節性紅斑と診断されステロイド内服治療を受けていたが改善しなかったため,当科を紹介受診した。初診時,体幹と四肢に圧痛と発赤を伴う皮下硬結が多発し,発熱を伴っていた。皮疹部の病理組織学的所見と免疫組織化学染色より皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫と診断した。プレドニゾロン1mg/kg/日の内服投与で速やかに解熱し,全身の皮下硬結は消退した。治療開始1年後の現在まで再発はない。皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫の本邦報告例を集計し,初期治療について考察した結果,本疾患にはより低侵襲なステロイド内服治療をまず選択すべきと考えられた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.