Japanese
English
特集 薬疹・薬物障害
トニックウォーターによる固定疹の1例
Fixed Eruption Due to Tonic Water
渡辺 瞳
1
,
竹尾 友宏
1
,
柳下 武士
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
Hitomi WATANABE
1
,
Tomohiro TAKEO
1
,
Takeshi Yanagishita
1
,
Yuichiro OHSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
トニックウォーター
,
キニーネ
,
固定疹
Keyword:
トニックウォーター
,
キニーネ
,
固定疹
pp.1651-1655
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002239
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
46歳,男性。初診4カ月前に口唇・口腔内のびらんと疼痛を主訴に近医を受診した。口唇ヘルペスの疑いにて抗ウイルス薬を投与されるも改善せず,ステロイド投与で改善した。以降同様の経過と症状を数回繰り返したため,当院を紹介受診した。問診よりトニックウォーターによる固定疹の可能性が考えられた。当科にて経過をフォローしていたが,患者自らファミリーレストランに出向きトニックウォーターを摂取し,再度同一の皮疹が出現した。経過と皮膚生検よりトニックウォーターによる固定疹と診断した。トニックウォーターによる固定疹は認知度が低く診断までに時間がかかることが多く,摂取歴がある場合は鑑別にあげることが肝要である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.