Japanese
English
症例
人工中絶術後に発症した腹壁子宮内膜症の1例
Endometriosis Developing in the Scar of Abdominal Wall after Artificial Abortion
山田 益丈
1,4
,
北野 十喜一
1
,
鈴木 俊也
2
,
杉山 誠治
3
,
山田 鉄也
3
,
渡辺 大輔
4
Yoshihiro YAMADA
1,4
,
Tokikazu KITANO
1
,
Toshiya SUZUKI
2
,
Seiji SUGIYAMA
3
,
Tetuya YAMADA
3
,
Tokikazu KITANO
4
1多治見市民病院,皮膚科
2同,婦人科
3木沢記念病院,病理診断科
4愛知医科大学病院,皮膚科(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
腹壁子宮内膜症
,
人工中絶手術
Keyword:
腹壁子宮内膜症
,
人工中絶手術
pp.1620-1622
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002222
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23歳,中国人,女性。初診時の約6カ月前に中国の闇中絶施設で人工中絶手術を行った。約3カ月後に,手術時の下腹部注射部位に一致して皮下腫瘤を自覚した。腫瘤は月経時に疼痛を伴って腫脹していた。皮膚生検を行ったところ,皮下脂肪組織内に結合組織を認め,そのなかに大小不同の円柱上皮細胞からなる腺組織がみられた。腹壁子宮内膜症と診断した。われわれが調べ得た限り,闇中絶施設での人工中絶手術歴のある腹壁子宮内膜症の報告例は自験例のみであり,極めてまれであると考えた。
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