Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
小児の光沢苔癬の4例
-―臨床経過とダーモスコピー所見の検討―
Four Cases of Lichen Nitidus―Analysis of the Clinical Course and Dermoscopic Findings
中谷 佳保里
1
,
岸本 泉
1
,
上津 直子
1
,
久米 典子
1
,
植田 郁子
1
,
岡本 祐之
1
,
片村 憲司
2
Kahori NAKATANI
1
,
Izumi KISHIMOTO
1
,
Naoko UETSU
1
,
Noriko KUME
1
,
Ikuko UEDA
1
,
Hiroyuki OKAMOTO
1
,
Kenji KATAMURA
2
1関西医科大学,皮膚科学(主任:岡本祐之教授)
2片村クリニック,枚方市
キーワード:
光沢苔癬
,
ダーモスコピー所見
,
小児
,
臨床経過
Keyword:
光沢苔癬
,
ダーモスコピー所見
,
小児
,
臨床経過
pp.1543-1546
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002203
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4例の小児の光沢苔癬を経験した。症例1:6歳,男児。約1年前から出現しステロイドの外用で約10カ月後に略治した。症例2:7歳,男児。約2年前から出現しステロイドを外用しているが改善していない。症例3:9歳,男児。約9カ月前から発症し,ステロイドの外用で9カ月後に消退した。症例4:10歳,女児。約7年前から発症し,しだいに増数している。本症は自然治癒することが知られているが,早期に改善する例と長期に持続する例があると思われる。特徴的な臨床症状から診断されるが,ダーモスコピー所見では中央が褐色調でその周囲は白色調,さらに外側に褐色の縁取りがあり,組織所見を反映する三層構造がみられ,診断の一助になると考えられる。
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