Japanese
English
症例
硬毛部急性深在性白癬の1例
Trichophytia Profunda Acuta of the Terminal Hair of Genital Area
二ツ谷 剛俊
1
,
牛上 敢
1
,
安澤 数史
1
,
望月 隆
1
Taketoshi FUTATSUYA
1
,
Tsuyoshi USHIGAMI
1
,
Kazushi ANZAWA
1
,
Takashi MOCHIZUKI
1
1金沢医科大学,皮膚科(主任:望月 隆教授)
キーワード:
硬毛部急性深在性白癬
,
Trichophyton rubrum
,
ステロイド外用
Keyword:
硬毛部急性深在性白癬
,
Trichophyton rubrum
,
ステロイド外用
pp.1487-1492
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002180
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78歳,女性。外陰部の痒みに対しステロイド外用剤を使用していたところ,両側大陰唇に膿疱と皮下結節が出現した。真菌培養ではTrichophyton rubrumが分離された。皮膚生検では真皮に好中球が集簇し破壊された毛包を取り囲むように肉芽腫が形成されていた。肉芽腫内の毛の遺残物中に少量の菌要素が確認できた。ステロイド外用剤を中止し,1週間でやや改善したが,この後ルリコナゾール軟膏を外用したところ約3週間で治癒した。硬毛部急性深在性白癬と診断したが,本症が外用抗真菌薬のみで治癒した報告はみられないことから報告。
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