Japanese
English
症例報告
環状扁平苔癬
Lichen planus annularis
安部 正敏
1
,
秋元 幸子
1
,
割田 昌司
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
,
服部 瑛
2
Masatoshi ABE
1
,
Sachiko AKIMOTO
1
,
Shouii WAKITA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
,
Akira HATTORI
2
1群馬大学医学部皮膚科学教室
2はっとり皮膚科医院
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
2Hattori Dermatological Clinic
キーワード:
環状扁平苔癬
,
扁平苔癬
,
臨床分類
Keyword:
環状扁平苔癬
,
扁平苔癬
,
臨床分類
pp.883-886
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901992
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環状扁平苔癬の定型例および扁平苔癬で一部の皮疹が環状を呈し,組織学的に環状扁平苔癬に一致した症例の2例を報告した.2例とも組織学的所見では皮疹辺縁部の真皮上層に炎症性細胞浸潤像が認められたが,皮疹中央部では真皮上層の細胞浸潤はわずかであった.環状扁平苔癬はこれまで4つの皮疹成立過程による分類が報告されており,これらの分類に当てはめると自験例はlarge ring型に相当すると思われた.他方,一部の皮疹が環状を呈した定型的扁平苔癬例を経験したことと考えあわせると,患者から聴取した現病歴や皮疹の観察時期の相違により環状扁平苔癬の臨床分類が意味をもつかどうか疑問であると思われた.
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