Japanese
English
症例
Shimokoshi型ツツガムシ病の1例
Tsutsugamushi Disease Caused by Shimokoshi-type Orientia tsutsugamushi
山田 雅之
1
,
能登 舞
1
,
水澤 雄太
1
,
長井 拓哉
1
,
山田 勝裕
1
,
長田 真一
1
,
眞鍋 求
1
Masayuki YAMADA
1
,
Mai NOTO
1
,
Yuta MIZUSAWA
1
,
Takuya NAGAI
1
,
Katsuhiro YAMADA
1
,
Shinichi OSADA
1
,
Motomu MANABE
1
1秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系,皮膚科学・形成外科学(主任:眞鍋 求教授)
キーワード:
ツツガムシ病
,
Shimokoshi型
Keyword:
ツツガムシ病
,
Shimokoshi型
pp.425-428
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000638
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48歳,男性。15日前に山に行き,10日前から38°C台の発熱を伴い,全身に紅斑が出現した。初診時,顔面および躯幹に小指頭大の淡い暗赤色斑が散在するとともに,左下腹部に拇指頭大の紅斑があり,黒色痂疲を伴っていた。ツツガムシ病の診断で,ミノサイクリン塩酸塩を投与した結果,およそ1週間で症状は改善した。血清の抗原型を解析したところ,まれなShimokoshi型のOrientia tsutsugamushiが同定された。現在,Shimokoshi型抗原の解析は,一部の医療機関でしか実施されていないため,診断に至らない症例が多数存在している可能性がある。
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