Japanese
English
症例
肩甲骨下角部より生じた巨大ガングリオンの1例
A Large Ganglion Cyst That is Generated from the Angulus Inferior Scapulae
樫山 和也
1,2
,
新垣 実
1
Kazuya KASHIYAMA
1,2
,
Minoru ARAKAKI
1
1新垣形成外科,宜野湾市(主任:新垣 実院長)
2長崎大学,形成外科
キーワード:
ガングリオン
,
肩甲骨
,
巨大
Keyword:
ガングリオン
,
肩甲骨
,
巨大
pp.491-494
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001899
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ガングリオンは関節液や滑液が変性してできるとされる良性の皮下腫瘤である。さまざまな部位への発生の報告があるが体幹への発生は比較的少ない。今回われわれは肩甲骨下角部より生じた巨大なガングリオンを経験した。肩甲骨下角部は広背筋の肩甲骨部および大円筋の起始部であり,筋体が骨膜に付着する腱組織が豊富な場所である。また,肩関節の運動に伴い刺激を受けやすい部位である。発生の母地となる組織があること,絶えず刺激を受けやすい部位であることなど,ガングリオンを発生させる要因を満たす部位であることから,同部位での皮下腫瘤についてガングリオンを鑑別診断のひとつとして検討する必要があると思われた。
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