発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103862
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74歳男.右上腕二頭筋筋腹部に約8×6×2cmの弾性硬の腫瘤を触れ,摘出術を施行した.切開し,鈍的に上腕二頭筋を分けると,白色半透明の被膜に被われた腫瘍に到達した.病理組織学的に嚢胞壁は異型のない紡錘型細胞で構成された線維性組織からなり,lining cellは認められなかった.本例は,画像所見から上腕二頭筋長頭腱の腱鞘より発生したものと推測され,筋線維方向に沿って遠位に進展し,抵抗減弱部である筋肉部において増大したと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004