Japanese
English
症例
皮膚原発未分化大細胞リンパ腫の臨床組織型を呈したメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
Methotrexate-associated Lymphoproliferative Disorder that Exhibited a Clinical Histological Type of Primary Cutaneous Anaplastic Large Cell Lymphoma
米山 寿子
1
,
髙野 哲郎
1
,
安藝 良一
1
,
三井 純雪
1
,
天羽 康之
1
Hisako YONEYAMA
1
,
Tetsuro TAKANO
1
,
Ryoichi AKI
1
,
Sumiyuki MII
1
,
Yasuyuki AMOU
1
1北里大学病院,皮膚科(主任:天羽康之教授)
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
皮膚原発未分化大細胞リンパ腫
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
皮膚原発未分化大細胞リンパ腫
pp.217-220
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001807
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73歳,男性。2013年より関節リウマチに対してメトトレキサート(MTX)16mg/週を内服した。2016年7月より左下腿に硬結を触れる紅斑が出現し,潰瘍化した。初診時,左下腿に10×3cmの潰瘍と左大腿外側に胡桃大の暗紅色結節を認めた。生検にてCD30陽性の大型の異型リンパ球の増殖とTCRcβ1の遺伝子再構成が陽性であり,皮膚原発未分化大細胞リンパ腫を呈したMTX関連リンパ増殖性疾患と診断した。MTXを中止後,病変は消退し22カ月間再燃は認めない。MTX内服下で生じた皮膚原発未分化大細胞リンパ腫は,まずはMTXの中止が必要と考えた。
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