特集 腋窩の皮膚病
臨床例
原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫
大野 真梨恵
1
,
佐藤 愛
,
竹迫 直樹
,
山田 和昭
,
千葉 由幸
1大森赤十字病院 皮膚科
キーワード:
腋窩
,
鑑別診断
,
生検
,
鼠径部
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
CD30抗原
,
リンパ腫-原発性皮膚未分化大細胞
Keyword:
Axilla
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Groin
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Ki-1 Antigen
,
Lymphoma, Primary Cutaneous Anaplastic Large Cell
pp.517-520
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018249814
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<症例のポイント>・原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma、以下、C-ALCL)はCD30抗体陽性の未分化な大型の異型細胞が主体のリンパ腫で、腫瘍細胞の75%以上がCD30陽性を示す。5年生存率は90%以上とする報告が多く、生命予後良好な病型とされている。しかし本邦では急速に進行した症例や、内臓浸潤を生じた予後不良例も報告されており、注意深いフォローアップは必要である。・今回われわれは、右腋窩の単発性病変で発症、2年後に右鼠径部に再発し、ともに切除のみで寛解状態に至ったC-ALCLの1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。
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