特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
各病理組織型のリンパ腫の治療
節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型
山口 素子
1
1三重大学大学院医学系研究科先進血液腫瘍学講座
キーワード:
EBV
,
L-asparaginase
,
同時併用化学放射線療法
Keyword:
EBV
,
L-asparaginase
,
同時併用化学放射線療法
pp.265-268
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_265
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Summary
▪鼻腔(周辺)に主病変を有し頸部リンパ節浸潤までの初発限局期NK/T細胞リンパ腫では,わが国で開発された同時化学放射線療法のRT-2/3DeVIC療法が広く行われている.
▪鎖骨下・腋窩・縦隔リンパ節浸潤など頸部リンパ節領域を超えるⅡE期,進行期,鼻腔(周辺)外に主病変を有する場合は,SMILE療法などのL-asparaginaseを含む化学療法,あるいは白金製剤を含むレジメンが選択される.
▪近年,再発・難治例における抗PD-1/PD-L1抗体薬の検討が進められている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021