Japanese
English
症例報告
BCG接種部位に生じケロイド様外観を示した平滑筋腫の1例
A case of leiomyoma mimicking keloid in clinical appearance which occurred at the site of a BCG injection
吉田 法子
1,2
,
和泉 達也
1
,
秋山 真志
1
,
杉浦 丹
1
Noriko YOSHIDA
1,2
,
Tatsuya IZUMI
1
,
Masashi AKIYAMA
1
,
Makoto SUGIURA
1
1清水市立病院皮膚科
2榛原総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Shimizu City Hospital
キーワード:
平滑筋腫
,
ケロイド
,
BCG
Keyword:
平滑筋腫
,
ケロイド
,
BCG
pp.99-101
発行日 1994年1月1日
Published Date 1994/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901107
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ケロイド様外観を呈した平滑筋腫の1例を報告した.症例は17歳,女性.左上腕のBCG接種部位に一致して小結節が集簇して出現,次第に融合し,不整形のケロイド様外観を呈する腫瘤を形成した.周囲には衛星状に存在する米粒大の腫瘤を伴っていた.病理組織学的に,腫瘤は平滑筋細胞の著明な増生より成っていた.BCG接種部位に生じた皮膚腫瘍として,各種腫瘍の報告がなされているが,自験例のごとく平滑筋腫の生じた例は他に認められない.また自験例はその外観が典型的な平滑筋腫のそれでなく,ケロイド様を呈していた点においても稀な症例と考えられた.
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