Japanese
English
症例
入院中に生じた緑膿菌性毛包炎の母子例
Mother and Son with Pseudomonas aeruginosa Folliculitis in the Hospital
岩坂 麻衣子
1
,
松立 吉弘
1
,
田蒔 舞子
1
,
村尾 和俊
1
,
久保 宜明
1
Maiko IWASAKA
1
,
Yoshihiro MATSUDATE
1
,
Maiko TAMAKI
1
,
Kazutoshi MURAO
1
,
Yoshiaki KUBO
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,皮膚科学(主任:久保宜明教授)
キーワード:
緑膿菌性毛包炎
,
ナイロンタオル
,
家族内発症
Keyword:
緑膿菌性毛包炎
,
ナイロンタオル
,
家族内発症
pp.1449-1453
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001556
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:8歳,男児。6週間前からIgA腎症のため入院中。数日前から臀部に小膿疱が生じ,徐々に拡大してきた。臀部から大腿部にかけて毛孔一致性に小膿疱を伴う浮腫性の紅斑や紅色丘疹が多発していた。組織は,毛包炎の像で,小膿疱の細菌培養で緑膿菌を検出したため,緑膿菌性毛包炎と診断した。症例2:40歳,女性(症例1の母)。症例1の皮疹出現から2日後に躯幹や上肢に小膿疱を伴う赤褐色丘疹が生じた。臨床像から緑膿菌性毛包炎と診断した。詳細に問診した結果,共用していたナイロンタオルが原因と判明した。本疾患の特徴的な臨床像に加え,本邦では,ナイロンタオルが主な発症要因であることを認識しておく必要があると考えた。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.