Japanese
English
症例
帯状疱疹後多形紅斑の1例
Erythema Multiforme Occurring after Herpes Zoster
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
帯状疱疹後多形紅斑
,
VZVモノクローナル抗体染色
,
VZV DNA
Keyword:
帯状疱疹後多形紅斑
,
VZVモノクローナル抗体染色
,
VZV DNA
pp.1099-1102
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001449
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78歳,女性。特に重篤な基礎疾患はない。右肩の帯状疱疹罹患後14日目に顔面,体幹・四肢に多形紅斑を発症した。さらに右頰部に蜂窩織炎を発症した。ステロイドと抗菌薬の内服により約10日で治癒した。単純ヘルペスウイルス罹患後の0.9%に多形紅斑が認められるが,帯状疱疹後多形紅斑は非常にまれで,調べ得た限り本邦での報告は自験例を含め13例のみである。平均年齢は58.5歳と特に高齢ではない。帯状疱疹から多形紅斑発症までの日数は平均13.9日である。多形紅斑部には水痘帯状疱疹ウイルスは検出されない報告が多いが,一部の例で検出されており,この点については今後の検討が必要である。
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