外科医に必要な皮膚科common diseaseの知識・11
帯状疱疹と単純疱疹
松本 和彦
1
Kazuhiko MATSUMOTO
1
1信州大学医学部皮膚科
pp.484-485
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904830
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帯状疱疹の概念
水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zostervirus:VZV)の再活性化により発症する.水痘罹患後,表皮細胞で増殖したVZVは知覚神経に沿って神経節の神経細胞に潜伏感染を続ける.過労(ストレス)や老化,外傷,悪性腫瘍,自己免疫疾患,重症感染症などの疾患,免疫抑制剤や抗腫瘍剤などの薬剤,放射線療法などで免疫学的監視機構に異常が起こると潜伏していたVZVは再活性化し,増殖をしながら神経を伝わって所属の表皮細胞に再感染し,帯状疱疹を生ずる.
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