巻頭言
勤務医のできること
大松 華子
1
Hanako OHMATSU
1
1相模原病院皮膚科,医長
pp.1051-1052
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001436
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近年,薬剤開発の進歩は目覚ましい。皮膚科領域においても,乾癬や蕁麻疹に対して投与可能な生物学的製剤が登場し,多くの重症患者さん達に投与されている。乾癬患者さんに対して生物学的製剤を使い始めた頃は,長期予後が不明のうえ,感染症などの副作用に対する懸念もあり,果たして同剤を使用すべきかどうか自信をもてなかった。しかし,それまでどのような治療を行ってもコントロールがつかなかった患者さん達が改善される姿をみて,副作用の可能性には細心の注意を払う必要があるものの,確かに「まったく新しい治療法」が登場したことを実感した。
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