特集 変わりつつあるアトピー性皮膚炎の常識―最新の知識と治療の極意
第Ⅱ章 治療の極意
2 適切な治療の見極め
-❷全身療法への移行について
猪又 直子
1
Naoko INOMATA
1
1横浜市立大学大学院医学研究科,環境免疫病態皮膚科学
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
QOL
,
アドヒアランス
,
重症度
,
ガイドライン
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
QOL
,
アドヒアランス
,
重症度
,
ガイドライン
pp.950-954
発行日 2019年5月31日
Published Date 2019/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001414
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治療の極意
◆全身療法は,アトピー性皮膚炎の重症度や,QOLなどを適正に評価して適応を見極めることが重要である。
◆重症度評価法(SCORAD,EASI)や患者申告型スコア(DLQI)など客観的な評価法は活用する。
◆個々の症例の重症度に加え,社会的背景,治療の副作用,合併症などを総合的に勘案して,全身療法の導入を検討する。
◆全身療法開始前に,アドヒアランス低下に関連する要因に対する解決を試みる。
◆疾患の理解,外用療法の方法など患者教育を再考し,治療へのモチベーションの向上を促進する。
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