Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン改訂の要点
Summary of revision in clinical practice guidelines for management of atopic dermatitis 2016
佐伯 秀久
1
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School, Tokyo, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
診療ガイドライン
,
clinical question
,
evidence-based medicine
,
アドヒアランス
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
診療ガイドライン
,
clinical question
,
evidence-based medicine
,
アドヒアランス
pp.143-147
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205091
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
summary
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版では,臨床現場での意思決定を必要とする22個の重要なポイント(Clinical Questions:CQs)について,報告されている臨床研究論文を吟味し,医療行為がもたらす益と害のバランスを評価し,医療行為による患者アウトカムが最適化することを目指した推奨を新たに提示した.本稿では2016年版で加筆された部分を中心に,改訂の要点を説明した.具体的には,アトピー性皮膚炎のevidence-based medicine(EBM),病態(皮膚バリア,アレルギー炎症,瘙痒),治療方法,薬物療法(タクロリムス軟膏の発癌のリスクについて,プロアクティブ療法,抗ヒスタミン薬,妊娠・授乳婦への配慮),悪化因子としての汗,入院治療の適応,教育,アドヒアランス,治療の手順などについて概説した.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.