診療
小児アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法
樺島 重憲
1
1国立成育医療研究センター・アレルギーセンター
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
プロアクティブ療法
,
ステロイド外用薬
,
応用行動分析
,
アドヒアランス
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
プロアクティブ療法
,
ステロイド外用薬
,
応用行動分析
,
アドヒアランス
pp.1036-1041
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002285
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ステロイド外用薬(TCS)など抗炎症薬を間欠塗布するプロアクティブ療法は,アトピー性皮膚炎の長期寛解を達成する治療法である.治療開始時,まず患者教育を行い,治療の動機づけを行うとともに有効なスキンケア手技を習得させる.続いて抗炎症薬を連日塗布して寛解導入を行うが,この時,全身の病変を完全に消しきるのがポイントである.その後,抗炎症薬の塗布間隔を2日に1回,3日に1回……と,徐々に空けていく移行期を設けると失敗が少ない.次のステップで,週2回以上の間隔で間欠塗布し寛解維持を行うが,治療は長期に及ぶため,治療行動を妨げるメカニズムとその対処法を患者と家族に理解させ,アドヒアランスを維持する必要がある.
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