Japanese
English
症例
皮膚病変を契機に咽頭癌・食道癌を見出したBazex症候群
Bazex Syndrome Associated with Pharyngeal and Esophageal Carcinoma
吉井 優太
1
,
西澤 綾
1
,
佐藤 貴浩
1
Yuta YOSHII
1
,
Aya NISHIZAWA
1
,
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校,皮膚科学講座(主任:佐藤貴浩教授)
キーワード:
Bazex症候群
,
咽頭癌
,
食道癌
,
扁平上皮癌
,
デルマドローム
Keyword:
Bazex症候群
,
咽頭癌
,
食道癌
,
扁平上皮癌
,
デルマドローム
pp.2029-2032
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001124
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64歳,男性。1カ月前より指趾に紅斑が出現した。凍瘡として加療されるも軽快しなかった。掌蹠に著明な角化,手背,足背,鼻尖部,耳輪部に鱗屑を付す暗紫紅色紅斑を認めた。組織では過角化,表皮肥厚,表皮へのリンパ球浸潤や表皮内水疱形成を伴い,dyskeratotic cellsも散見された。検査にて咽頭癌,食道癌,多発リンパ節腫脹,多発肝転移,骨転移を認めた。手掌,足底の過角化は治療抵抗性を示した。咽頭癌,食道癌に関しては緩和医療となり,初診3カ月後に永眠された。経過からBazex症候群と診断した。自験例は,先行する皮膚症状を契機に悪性腫瘍が見出された症例であった。
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