Japanese
English
症例
リバスチグミン経皮吸収剤による接触皮膚炎症候群の1例
Contact Dermatitis Syndrome Caused by Rivastigmine Transdermal Patch
泉 佳菜子
1
,
猪又 直子
1
,
高 奈緒
1
,
富樫 結
1
,
佐野 沙織
1
,
鈴木 亜希
1
,
小田 香世子
1
,
相原 道子
1
Kanako IZUMI
1
,
Naoko INOMATA
1
,
Nao KO
1
,
Yui TOGASHI
1
,
Saori SANO
1
,
Aki SUZUKI
1
,
Kayoko ODA
1
,
Michiko AIHARA
1
1横浜市立大学医学部,皮膚科(主任:相原道子教授)
キーワード:
リバスチグミン
,
イクセロン®パッチ
,
接触皮膚炎症候群
,
アレルギー性接触皮膚炎
Keyword:
リバスチグミン
,
イクセロン®パッチ
,
接触皮膚炎症候群
,
アレルギー性接触皮膚炎
pp.2005-2009
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001119
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84歳,女性。アルツハイマー型認知症に対して,リバスチグミン経皮吸収剤(イクセロン®パッチ)の開始約5カ月後,同剤貼付部位に瘙痒を自覚した。ステロイド外用剤と抗ヒスタミン薬にて治療したが次第に全身に紅斑や丘疹が拡大した。パッチテストで陽性のため,同剤による接触皮膚炎症候群と診断した。同剤の中止後は,治療に反応し皮疹は消退した。リバスチグミン経皮吸収剤による刺激性接触皮膚炎は約3割にみられるが,対症療法を行いつつ薬剤の継続が行われる。一方,同剤におけるアレルギー性接触皮膚炎は自験例が6例目の報告であるが,接触皮膚炎症候群への進展の可能性もあり,注意が必要である。
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