Japanese
English
症例報告
塩酸ジブカインによる接触皮膚炎と治療中にゲンタマイシンによる接触皮膚炎症候群を呈した1例
A case of an allergic contact dermatitis due to dibucaine hydrochloride associated with contact dermatitis syndrome due to gentamicin
吉田 慶子
1
,
須貝 哲郎
1
,
西井 貴美子
1
,
田水 智子
1
,
永尾 淳
1
Keiko YOSHIDA
1
,
Tetsuro SUGAI
1
,
Kimiko NISHII
1
,
Satoko TAMIZU
1
,
Jun NAGAO
1
1池田回生病院皮膚科
1Depertment of Dermatology,Ikeda Kaisei Hospital
キーワード:
接触皮膚炎
,
塩酸ジブカイン
,
接触皮膚炎症候群
,
ゲンタマイシン
Keyword:
接触皮膚炎
,
塩酸ジブカイン
,
接触皮膚炎症候群
,
ゲンタマイシン
pp.246-248
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101176
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61歳,男性.初診2か月前より両耳内に痒みを自覚し掻破を繰り返していた.その後,両耳内が腫脹し,滲出液出現したためオキシドール,テラコートリル軟膏外用するも軽快せず,初診の3日前よりサニアクリーンを使用したところ皮疹の悪化がみられたため当科を受診した.パッチテストにより,サニアクリーン成分中の塩酸ジブカインによるアレルギー性接触皮膚炎と判明した.また,治療に使用していたリンデロンVG軟膏外用にて接触皮膚炎症候群も生じた.塩酸ジブカインを含むOTC薬(over-the-counter drug)は50種と多く,消毒薬,抗真菌剤,虫さされの薬として,びらん,潰瘍面に使用されており,感作を起こしやすいため,医療上大切な局所麻酔剤のOTCへの安易な配合は危険であると思われた.
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