Japanese
English
症例
ベタメタゾン吉草酸エステルによる接触皮膚炎症候群の1例
Contact Dermatitis Syndrome Due to Betamethasone Valerate
阿河 弘和
1
,
松立 吉弘
1
,
広瀬 憲志
1
,
村尾 和俊
1
,
坂尾 佳久
2
,
久保 宜明
1
Hirokazu AGAWA
1
,
Yoshihiro MATSUDATE
1
,
Kenji HIROSE
1
,
Kazutoshi MURAO
1
,
Yoshihisa SAKAO
2
,
Yoshiaki KUBO
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部,皮膚科学(主任:久保宜明教授)
2さかお皮フ科クリニック,院長,徳島市
キーワード:
ベタメタゾン吉草酸エステル
,
接触皮膚炎症候群
Keyword:
ベタメタゾン吉草酸エステル
,
接触皮膚炎症候群
pp.63-66
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001162
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37歳,女性。2週間前から両眼周囲に瘙痒を伴う紅斑が生じ,アシタノザラスト水和物点眼液,スマイル® 40EX点眼液を使用していた。1週間前からベタメタゾン吉草酸エステル軟膏を外用していたが,徐々に両眼周囲の紅斑が増悪し,躯幹・四肢にも紅斑が拡大した。パッチテストでベタメタゾン吉草酸エステル軟膏の主剤であるベタメタゾン吉草酸エステルが陽性であり,ベタメタゾン吉草酸エステルによる接触皮膚炎症候群と診断した。接触皮膚炎が疑われる場合には,ステロイド外用剤が原因となり得ることに留意し,交叉反応を示しにくい他のグループのステロイド外用剤へ変更する必要があると思われる。
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