憧鉄雑感
第80回 外来診療体制とコスト
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団廣仁会札幌皮膚科クリニック,褥瘡・創傷治癒研究所
pp.1947-1947
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001094
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現在の職場は恵まれており,診療時には看護師が必ず1人ついてくれる。さらに処置担当やレーザー担当がおり,軟膏の塗り方なども懇切丁寧に指導してくれる。男性患者など,筆者などにあれこれ指示されるより,優しい女性看護師に外用指導されたほうがよいに決まっており,誠に有難い。他方,大学在職時代の外来は,とにかく何でも自分でやる必要があった。何しろ7診ある皮膚科外来に看護師は約3名。しかも受付業務兼務であるため,処置を依頼するなど夢のような出来事であった。急性期病院が経営的にもコストがかかる外来診療に手厚くできぬのは理解できるが,患者サービス低下は避けられない事態である。
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