憧鉄雑感
第159回 外来診療増収法案
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.951-951
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005261
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元来ケチな性格である。いや,今風にいえばSDGsな性分であるといえる。筆者の幼少期は決して裕福な家ではなかった。両親が怠けていたかといえばさにあらず真逆であり,形成外科医の父は大学勤務。当時は無給が常識であり,いわゆるバイト勤務で収入を得ていた。母は自宅でピアノを教え生活を支えており“1円を笑う者は1円に泣く”を十分に理解している子供であった。しかし,我ながらのケチはむしろ鉄道から来ているようである。以前にも記したが,鉄道乗車券は分割して購入するほうが安くなる場合があり,趣味と実益を兼ねて最安値を血眼になって追求する。大都市近郊区間では途中下車をしない限り経路は自由に選べるため,これを逆手にとって隣駅までの乗車券で大回り乗車し,1日中鉄道を楽しむ強者が存在する。鉄道会社の収入は減り苦々しく思われようが,これは規則に反したものではない。このためではないが最近の鉄道会社は増益増収に余念がない。今後の人口減少を見据え,付加的サービスが目白押しである。
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