巻頭言
慢性皮膚疾患の診療で大切ないくつかのこと
加藤 則人
1
Norito KATOH
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授
pp.1457-1458
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000956
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数カ月前に突発性難聴になった。自分が病気になって知りたいと思ったことは,その疾患がなぜおこったか,治療法は何か,とともに,疾患の経過についての見通しであった。特に慢性疾患の診療においては,病態,治療法,経過の見通しとともに,治療の目標とゴールに関する説明が大切だと思う。マラソンは,どの道を通って何キロ走ればゴールがあるかがわかっているから走るのであり,どこまで走れば良いかわからない状況では,多くの人がゴールに到達する前に走るのを止めてしまうであろう。
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