連載 宮子あずさのサイキア=トリップ・46
「副作用」について思ういくつかのこと
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.116-117
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100130
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見たことのない患者さん
緩和ケア病棟が正式に開設されてから1年。この間、多くの患者さんが亡くなりました。得難い体験をさせていただきつつも、今更ながらに、人が亡くなっていく過程のたいへんさを実感しています。
内科で働いていた頃との一番の違いは、すでにがんそのものの治療をしない終末期の患者さんばかりだということです。この中には、手術、放射線、化学療法といったオーソドックスな治療を繰り返しながらそこにいたった方もいれば、ある段階で自ら治療にピリオドを打った方もいます。
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