Japanese
English
症例
免疫再構築症候群を合併したと考えられた薬剤性過敏症症候群の1例
Drug-induced Hypersensitivity Syndrome Complicated by Immune Reconstitution Syndrome
杉山 茉莉子
1
,
大桑 槙子
1
,
中内 恵美
1
,
三木 康子
1
,
小倉 香奈子
1
,
錦織 千佳子
1
Mariko SUGIYAMA
1
,
Makiko OKUWA
1
,
Emi NAKAUCHI
1
,
Yasuko MIKI
1
,
Kanako OGURA
1
,
Chikako NISHIGORI
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座,皮膚科学教室(主任:錦織千佳子教授)
キーワード:
免疫再構築症候群
,
帯状疱疹
,
薬剤性過敏症症候群
,
シクロスポリン
,
TARC
Keyword:
免疫再構築症候群
,
帯状疱疹
,
薬剤性過敏症症候群
,
シクロスポリン
,
TARC
pp.1397-1402
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000926
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
20歳,女性。過敏性腸症候群に対しフェノバルビタールとメペンゾラート臭化物の合剤を内服開始約1カ月後,全身の紅斑と発熱,肝障害,リンパ節腫脹を認めた。近医にて被疑薬を中止しプレドニゾロン(PSL)投与を行うも改善に乏しく,当院に転院となった。初診時に白血球増多,異型リンパ球出現,好酸球増多を認め,後にヒトヘルペスウイルス6の再活性化を確認し,典型薬剤性過敏症症候群(DIHS)と診断した。PSL内服を漸減中に2度の再燃と帯状疱疹の発症を認めたが,シクロスポリンの併用を開始し,その後は再燃しなかった。DIHSの症状が遷延していたこと,PSL減量直後に帯状疱疹と皮疹や肝障害の再燃を認めたことから,免疫再構築症候群として帯状疱疹が発症したと考えた。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.