Japanese
English
症例
Coccygeal Padより二分脊椎が診断された1例
Spina Bifida Occulta Diagnosed by Sacral Area Coccygeal Pad
佐藤(平野) 有規奈
1
,
竹尾 友宏
1
,
上甲 眞宏
2
,
高原 大志
3
,
都築 豊徳
3
,
渡辺 大輔
1
Yukina SATO-HIRANO
1
,
Tomohiro TAKEO
1
,
Masahiro JOKO
2
,
Taishi TAKAHARA
3
,
Toyonori TSUZUKI
3
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学教室(主任:渡辺大輔教授)
2同,脳神経外科
3同,病院病理部
キーワード:
coccygeal pad
,
二分脊椎
,
胼胝腫様皮疹
Keyword:
coccygeal pad
,
二分脊椎
,
胼胝腫様皮疹
pp.1126-1128
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000832
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15歳,男性。既往歴なし。3カ月前に家族が臀部のしこりに気づき当科を受診した。初診時,仙骨部に弾性軟の皮下腫瘤を認めた。自覚症状はなかった。皮膚生検で真皮から皮下組織にかけての膠原線維の増生が確認され,coccygeal padと診断した。CT検査で仙骨・尾骨での棘突起部の欠損がみられ,二分脊椎が示唆された。脳神経外科に紹介したところ,神経症状はなく,MRI検査でも新たな異常所見は認められず,潜在性二分脊椎と診断された。潜在性二分脊椎では,幼少期には神経症状のないことも多く,皮膚症状が早期診断の重要な手がかりとなる。腰仙部に何らかの皮膚症状をみた場合は,脊髄病変の合併を念頭に置く必要があると考える。
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