Japanese
English
症例
帯状疱疹様皮膚転移を生じた男性乳癌の1例
Male Breast Cancer with Zosteriform Metastasis
平山 真奈
1
,
福屋 泰子
1
,
伊吹 千里
1
,
川島 眞
1
,
野口 英一郎
2
,
神尾 孝子
2
,
岡本 高宏
2
Mana HIRAYAMA
1
,
Yasuko FUKUYA
1
,
Chisato IBUKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Eiichiro NOGUCHI
2
,
Takako KAMIO
2
,
Takahiro OKAMOTO
2
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:川島 眞教授)
2同,乳腺・内分泌外科
キーワード:
男性乳癌
,
帯状疱疹様皮膚転移
,
浸潤性乳管癌
Keyword:
男性乳癌
,
帯状疱疹様皮膚転移
,
浸潤性乳管癌
pp.1121-1125
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000831
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49歳,男性。4カ月前に左乳頭部の結節と左側胸部の小結節が出現し,徐々に増数した。前日に左胸から背部の紅斑に気づいた。初診時,左乳頭は14×10mm大に肥大し,表面顆粒状の紅褐色結節を呈していた。また左胸部,左腋窩,左背部に浸潤を触れる紅斑を認め,左乳輪から腋窩および側胸にかけて2mm大までの褐色結節が帯状に配列していた。乳頭部,結節部の組織所見では,真皮に腫瘍細胞が管腔を形成しながら増殖していた。皮膚転移と左腋窩リンパ節転移を伴う,浸潤性乳管癌cT4N1M0と診断し,weeklyパクリタキセル療法を4クール施行後,全乳房切除術+腋窩リンパ節郭清を行い,術後放射線療法を施行した。神経支配に沿った分布であっても硬い結節や浸潤を触れる紅斑がみられる場合は,組織学的検索が望ましい。
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