特集 美しく老いるために―高齢化に備える皮膚科診療
第Ⅰ章 高齢者診療で必要な基礎知識
4 認知症の診断,対策,予防
井桁 之総
1,2
Yukifusa IGETA
1,2
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院,高齢者総合診療部・認知症科
2同,認知症疾患医療センター
キーワード:
早期診断
,
神経学的所見
,
高次機能検査
,
異常蓄積蛋白質
,
包括医療
Keyword:
早期診断
,
神経学的所見
,
高次機能検査
,
異常蓄積蛋白質
,
包括医療
pp.779-787
発行日 2018年5月31日
Published Date 2018/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000759
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日本は超高齢社会となり,2025年には730万人(65歳以上の5人に1人)が認知症になると予測される。認知症は健忘だけでなく日常生活障害があることが必須であり,老年症候群も関与する。早期診断が重要であり,治療可能な認知症を鑑別し,神経学的所見や高次機能検査,画像診断を組み合わせて病変を予想する。変性疾患による認知症は蓄積した異常蛋白質の知識が重要であり,介護をめぐる社会的悲劇の予防には,患者だけではなく家族を含めた包括医療が必要である。
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