透析患者とその家族で取り組む合併症予防
認知症予防
浦上 克哉
1
1鳥取大学 医学部保健学科生体制御学
キーワード:
健康教育
,
集団検診
,
認知症
,
早期診断
,
軽度認知障害
Keyword:
Dementia
,
Health Education
,
Mass Screening
,
Early Diagnosis
,
Cognitive Dysfunction
pp.1347-1352
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016051879
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認知症予防には,第一次予防:認知症の発症予防,第二次予防:認知症の早期発見・早期治療,第三次予防:認知症の病気の進展防止の3段階がある.認知症の第一次予防は,つい最近まで不可能と思われていたが,近年の科学的エビデンスから可能性が示されてきた.認知症の人が462万人,軽度認知障害の人が400万人という日本の状況からは,第一次~第三次までの認知症予防対策を徹底的に行っていくことが急務と考えられる.認知症検診を行い,軽度認知障害を早期に見つけ認知症予防教室を勧め認知症への進展を防止する(第一次予防),軽度の認知症を見つけたら専門医療機関へ紹介し早期診断・早期治療に結びつける(第二次予防).認知症への適切な薬物治療とケアにより進行防止をはかる(第三次予防).
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