外科医が知っておくべき最新の集中治療管理
術後せん妄対策 ICUのせん妄管理は医原性リスク管理である
古賀 雄二
1
1亀田医療大学 成人看護学
キーワード:
ICU
,
医原病
,
危険因子
,
術後合併症
,
生体機能モニタリング
,
せん妄
,
包括医療
,
診療ガイドライン
,
リスクマネジメント
Keyword:
Delirium
,
Comprehensive Health Care
,
Iatrogenic Disease
,
Intensive Care Units
,
Monitoring, Physiologic
,
Risk Factors
,
Risk Management
,
Postoperative Complications
,
Practice Guidelines as Topic
pp.55-64
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017066293
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せん妄は,多彩なリスクファクターを背景とする急性脳機能障害である.その対策には原疾患・病態の治療による全身状態の安定化に加え,ABCDEFバンドル(2010年)に代表される包括的医原性リスク管理が重要である.またPADガイドライン(2013年)は,事後対応から予防管理への移行を具体的に促している.集中治療室(ICU)のせん妄管理は,医療者の固定観念を含めた医原性リスクからの解放(liberation)と包括的患者生活管理の促進(animation)である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017