Japanese
English
特集 ウイルス感染症
デング熱の1例
Dengue Fever
岩間 英明
1
,
飯澤 理
1
,
田野 大人
2
,
相場 節也
3
Eimei IWAMA
1
,
Osamu IIZAWA
1
,
Ohito TANO
2
,
Setsuya AIBA
3
1仙台医療センター,皮膚科(主任:飯澤 理部長)
2同,神経内科
3東北大学大学院医学系研究科,皮膚科学講座,教授
キーワード:
デング熱
,
紅斑
,
紫斑
,
RT-PCR
Keyword:
デング熱
,
紅斑
,
紫斑
,
RT-PCR
pp.483-486
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000665
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
60歳,男性。ブトゥアン市(フィリピン)への渡航歴がある。帰国6日目より38°C台の発熱,頭痛,嘔気,腰痛が出現した。帰国11日目に解熱後,体幹部に紅斑,下肢に点状紫斑が出現したため,当科を紹介受診した。流行地域への渡航歴があり,特徴的な症状(発熱,頭痛,嘔気,発疹),検査所見(血小板減少,白血球減少),RT-PCR法でデングウイルス3型陽性を認めたことからデング熱と診断した。病理組織学的には真皮浅層に浮腫と血管周囲性にリンパ球浸潤を認めた。点滴投与,アセトアミノフェン内服,ステロイド外用による対症療法で症状は軽快した。症状の特徴,診断法,治療法などを熟知しておく必要があると考えた。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.