Japanese
English
症例
骨盤内病変を合併した臍部子宮内膜症の1例
Umbilical Endometriosis with Pelvic Lesion
鳩貝 亜希
1
,
大畑 恵之
1
,
三宅 亜矢子
1
,
伊東 正昭
2
,
梶原 隆広
3
Aki HATOGAI
1
,
Yoshiyuki OHATA
1
,
Ayako MIYAKE
1
,
Masaaki ITO
2
,
Takahiro KAJIWARA
3
1稲城市立病院,皮膚科(主任:三宅亜矢子部長)
2同,産婦人科
3かじわら内科・泌尿器科クリニック,院長,稲城市
キーワード:
皮膚子宮内膜症
,
臍部
,
骨盤内病変
,
腹腔鏡手術
Keyword:
皮膚子宮内膜症
,
臍部
,
骨盤内病変
,
腹腔鏡手術
pp.395-398
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000631
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42歳,女性。14年前に腹腔鏡下卵巣囊腫摘出術の既往がある。2カ月前から臍部に月経時に疼痛を伴う腫瘤を認めた。臍窩上方に2×2cm大の常色で圧痛を伴う皮下腫瘤を認めた。皮膚との連続性はなく,下床と癒着しており,下方には腹腔鏡手術による瘢痕があった。病理組織学的所見では真皮上層の線維性間質のなかに腺腔構造があり,エストロゲンおよびプロゲステロンレセプターが陽性のため,皮膚子宮内膜症と診断した。骨盤MRIでは左卵巣に子宮内膜症性病変が疑われた。皮膚子宮内膜症のうち,特に臍部の子宮内膜症では骨盤内病変を合併する可能性が高く,精査が望まれる。
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