Japanese
English
症例
嗜癖によると思われる下口唇の色素斑2例
Two Cases of Pigmented Macule on Lower Lip Caused by Habitual Behavior
角田 孝彦
1
Takahiko TSUNODA
1
1山形市立病院済生館,皮膚科,科長
キーワード:
色素斑
,
下口唇
,
嗜癖
,
ダーモスコピー
,
有棘細胞の空胞化
Keyword:
色素斑
,
下口唇
,
嗜癖
,
ダーモスコピー
,
有棘細胞の空胞化
pp.391-394
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000630
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症例1:20歳,女性。約10年前から下口唇中央にハート型の黒色斑があった。上の歯で下口唇を噛む嗜癖があった。症例2:24歳,男性。約1年前から下口唇中央にリンゴの形をした黒色斑があった。下口唇を左手拇指,示指でつまむ嗜癖があった。2例ともダーモスコピーではさざ波様の黒色色素がみられた。病理組織学的所見では色素斑部に限局する有棘細胞の著明な空胞化と基底層の色素増強がみられた。本症と下口唇の単純黒子およびlabial melanotic maculeとはダーモスコピーおよび組織で鑑別できる。
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