治療
皮膚側V-Y Advancement Flap のみで再建した下口唇有棘細胞癌の1例
丸山 浩
1
,
田中 亮多
1
,
井上 紗惠
1
,
藤本 学
1
1筑波大学医学医療系,皮膚科(主任:藤本学教授)
キーワード:
有棘細胞癌
,
下口唇
,
再建
,
advancement flap
Keyword:
有棘細胞癌
,
下口唇
,
再建
,
advancement flap
pp.1275-1278
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000120
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83歳,女性。下口唇の難治性潰瘍のため受診。生検し有棘細胞癌と診断した。局所麻酔下になるべく侵襲の少ない手術を行う方針とした。水平方向は5mmマージンで切除,深部は脂肪組織,口輪筋を一部含めて切除した。再建は皮膚側よりV-Y advancement flap のみを行った。術後問題なく義歯装着可能で,機能的にも整容的にも満足のいく結果が得られた。下口唇の再建にV-Y皮弁を用いる際,粘膜から赤唇部の再建方法が問題となるが,V-Y皮弁を直接口唇粘膜と縫合しても,整容的,機能的に大きな問題がないと考える。
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