Japanese
English
症例報告
Superficial angiomyxomaの1例
A case of superficial angiomyxoma
樹神 元博
1
,
横山 小名美
1
,
濱松 寧
1
,
伊崎 誠一
1
Motohiro KODAMA
1
,
Konami YOKOYAMA
1
,
Yasushi HAMAMATSU
1
,
Seiichi IZAKI
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Saitama Medical Center,Saitama Medical School,Kawagoe
キーワード:
superficial angiomyxoma
,
Carney's complex
Keyword:
superficial angiomyxoma
,
Carney's complex
pp.260-262
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100440
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18歳,男性.初診の約2年前より右大腿部に皮疹が出現し,徐々に増大してきたため当科を受診した.初診時,右大腿内側に8×7×7cm大の,表面に潰瘍を伴う懸垂性腫瘍を認めた.病理学的には真皮内に,粘液様物質を貯留する多数の結節が,線維性の中隔で境されて大きな充実性の腫瘍を構成する像が認められた.結節内には紡錘形の腫瘍細胞が疎に分布していた.壁の薄い大小の血管の増生を認めた.血管周囲性および結節内に好中球や好酸球を含む炎症性の細胞浸潤を認めた.粘液様物質はアルシアンブルー陽性で,ヒアルロニダーゼで消化された.腫瘍細胞はvimentin,CD34,αsmooth muscle actin陽性であった.切除後1年が経過した現在まで再発を認めない.
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