Japanese
English
症例報告
Superficial angiomyxomaの1例
A case of superficial angiomyxoma
陳 貴史
1
,
前田 健志
1
,
河邊 京子
2
,
瀬下 達之
3
Takafumi CHIN
1
,
Takeshi MAEDA
1
,
Kyoko KOBE
2
,
Tatsuyuki SESHIMO
3
1宇治武田病院形成外科
2河合病院
3宇治武田病院外科
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery,Ujitakeda Hospital,Uji,Japan
2Kawai Clinic,Kyoto,Japan
3Department of Surgeny,Ujitakeda Hospital,Uji,Japan
キーワード:
superficial angiomyxoma
,
免疫染色
,
Carney複合
Keyword:
superficial angiomyxoma
,
免疫染色
,
Carney複合
pp.977-981
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103099
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要約 35歳,女性.約1年前より左前胸部の皮下腫瘍に気づいたが放置していたところ,徐々に増大してきた.初診時,腫瘍は2cm大で弾性軟,皮膚色,表面は平滑であった.病理学組織学的検査では,真皮内に粘液様物質を貯留する多数の結節が線維性中隔で境されていた.粘液基質内には壁の薄い血管の増生と散在する紡錘形細胞を認めた.粘液様物質はアルシアンブルー染色陽性,腫瘍細胞はビメンチン,CD34陽性,D2-40,S100蛋白,デスミン,ケラチン,EMA陰性であった.以上の所見よりsuperficial angiomyxomaと診断した.本邦20例の検討で,男性の下半身に多く,自覚症状のない結節,皮下腫瘤がほとんどで,ビメンチン,CD34陽性,S100蛋白,デスミン陰性が多い.Carney複合の除外診断を行う必要がある.
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