症例
放射線照射部位に限局して生じたEosinophilic, Polymorphic, and Pruritic Eruption Associated with Radiotherapy の1 例
北口 紘子
1
,
奥野 知子
2
,
白瀬 智之
2
,
吉川 義顕
1
1大津赤十字病院,皮膚科
2同,病理診断科部
キーワード:
乳癌
,
放射線治療
,
好酸球
,
瘙痒
,
水疱
Keyword:
乳癌
,
放射線治療
,
好酸球
,
瘙痒
,
水疱
pp.2009-2012
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000403
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70 歳,女性。右乳癌に対する乳房温存術と放射線治療後に,照射部位に限局して瘙痒を伴う紅斑と緊満性水疱を認めた。病理組織学的所見を考え合わせ,eosinophilic,polymorphic,and pruritic eruption associated with radiotherapy(EPPER)と診断し,ステロイド外用薬を1 週間塗布することで治癒した。自験例では放射線照射部位に限局して水疱を生じていたことがEPPER としては非典型な臨床像であった。EPPER は癌患者の放射線治療時にみられる鑑別疾患のひとつとして重要であると思われる。
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