症例
ベタメタゾンジプロピオン酸エステルとカルシポトリオール配合剤外用が著効した固定性扁豆状角化症の1 例
城 理沙
1
,
福士 瑠璃
1
,
小林 祐子
1
,
川内 康弘
1
1東京医科大学茨城医療センター,皮膚科学教室(主任:川内康弘教授)
キーワード:
固定性扁豆状角化症
,
hyperkeratosis lenticularis perstans
,
カルシポトリオール
,
層板顆粒
Keyword:
固定性扁豆状角化症
,
hyperkeratosis lenticularis perstans
,
カルシポトリオール
,
層板顆粒
pp.1861-1864
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000359
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78 歳,女性。両側下肢の瘙痒を伴う皮疹を主訴に当科を受診した。初診時,両側足関節周囲と大腿内側部に2〜5 mm 大の紅色丘疹が多発していた。ステロイド外用で軽度改善するも難治であった。尋常性乾癬や汗孔角化症を疑い大腿内側部の皮疹より皮膚生検を施行した。病理組織学的所見で著明な過角化,角質増生部では真皮側に軽度陥凹し,表皮突起は消失,真皮上層ではリンパ球主体の炎症細胞浸潤があった。したがって,固定性扁豆状角化症と診断した。現在,ベタメタゾンジプロピオン酸エステルとカルシポトリオールの配合剤外用で丘疹は平坦化している。
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