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治療
マキサカルシトール/ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合薬(マーデュオックス®軟膏)外用薬の乾癬治療における効果の検討
The efficacy of maxacalcitol/betamethasone butyrate propionate(Marduox® ointment)in the treatment of psoriasis
橋本 由起
1
,
宇山 美樹
1
,
中村 元泰
1
,
石河 晃
1
Yuki HASHIMOTO
1
,
Miki UYAMA
1
,
Motoyasu NAKAMURA
1
,
Akira ISHIKO
1
1東邦大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, School of Medicine Faculty of Medicine, Toho University, Tokyo, Japan
キーワード:
マキサカルシトール/ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合薬
,
アドヒアランス
,
患者満足度
Keyword:
マキサカルシトール/ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合薬
,
アドヒアランス
,
患者満足度
pp.271-278
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205976
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要約 尋常性乾癬の基本治療は外用療法が主体であり,ステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬が中心である.しかし薬剤の有効性と患者満足度は必ずしも一致せず,また本邦では配合外用薬治療による患者満足度の評価はほとんど実施されていない.今回われわれは,既存の外用剤に治療抵抗性の乾癬患者を対象に,本邦で2番目に発売された配合外用薬であるマキサカルシトールとベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合製剤の有用性と患者満足度を把握することを目的として調査を行った.全身療法と外用療法を併用していた乾癬患者14例と外用療法のみを行っていた乾癬患者6例の計20例に対し,外用薬をマキサカルシトール/ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル配合薬に変更し,治療効果を経時的に検討した.その結果,9割の症例で外用薬変更前と比べると変更後に皮疹の改善がみられ,患者満足度も8割の症例で改善がみられた.このことから既存の外用剤に治療抵抗性の乾癬患者に対して配合外用薬への切り替えは皮疹と患者満足度を改善し,また治療効果を維持するためには経時的に皮疹と患者満足度を確認することが大切であると考えた.
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