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臨床研究
頭部乾癬に対するカルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステルゲルの費用対効果解析
Cost-efficacy and pharmacoeconomics of combined active vitamin D3/corticosteroid gel for the scalp lesions of Japanese psoriatic patients
高橋 英俊
1
,
佐藤 克彦
1
,
高木 章好
1
Hidetoshi TAKAHASHI
1
,
Katsuhiko SATO
1
,
Akiyoshi TAKAGI
1
1高木皮膚科診療所,帯広市(主任:高木章好理事長)
キーワード:
費用対効果
,
ICER
,
PSSI
,
QALY
,
頭部乾癬
Keyword:
費用対効果
,
ICER
,
PSSI
,
QALY
,
頭部乾癬
pp.2119-2121
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003674
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頭部乾癬治療の際に配合薬ゲルが使用されつつあるが,ステロイド外用薬と比較して医療費が高額になる。今回われわれは,カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(配合ゲル)を含む頭部乾癬に対する薬剤の費用対効果をEuroQol 5 Dimensionスコアによる質調整生存率(quality-adjusted life years;QALY)から検討した。2018年7月~2019年8月に当院を受診した頭部乾癬患者が治療に要した医療費を,配合ゲルとステロイドローション製剤で比較すると,配合ゲルのほうが56380円増加した。QALYはステロイドローションの0.856から配合ゲルでは0.941に上昇し,1QALY獲得あたりの増分費用効果比(incremental cost effectiveness ratio;ICER)は663294円/QALYとなった。これは本邦におけるICERの上限額(500~600万円/QALY)より低く,配合ゲルは費用対効果がよい外用薬であることが示された。
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