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特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012
4.皮膚疾患治療のポイント
日光角化症のイミキモド療法
Treatment of solar keratosis with imiquimod cream
斎田 俊明
1
,
川島 眞
2
Toshiaki SAIDA
1
,
Makoto KAWASHIMA
2
1信州大学
2東京女子医科大学皮膚科学教室
1Shinshu University,Matsumoto,Japan
2Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
キーワード:
イミキモド
,
日光角化症
,
免疫調節薬
,
局所皮膚反応
,
field therapy
Keyword:
イミキモド
,
日光角化症
,
免疫調節薬
,
局所皮膚反応
,
field therapy
pp.119-122
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103262
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要約 イミキモドはToll様受容体に作用し,強い抗ウイルス作用,抗腫瘍効果を発揮する.今回,日光角化症(solar keratosis/actinic keratosis:AK)患者を対象にイミキモド5%クリームの有用性をランダム化比較試験にて検討した.就寝前に同クリームを週3回,同週2回,基剤を週3回,4週間塗布し,塗布終了から4週後に病変が残存していた場合はさらに4週間,同様のクリーム塗布を行った.本治験での完全消失率は週3回群57.1%,週2回群37.1%,基剤群16.9%であり,週3回群で有意に優れた効果がえられた.有害事象が高率に認められたが,ほとんどは局所皮膚反応であり,重度の副作用による中止例はみられなかった.週3回群の完全消失例で1年間追跡調査した32症例では1例も再発がみられなかった.本邦ではこれまでAKの治療に凍結療法と外科的切除が主として用いられてきた.非侵襲的治療であるうえに,field therapyとしての効果も期待できる本剤は今後,AKの有力な治療選択肢になるものと期待される.
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