特集 リンフォーマ・白血病
ランダム皮膚生検が診断と治療効果判定に有用であったIntravascular Large B-cell Lymphomaの1例
岡野 達郎
1
,
門野 岳史
1
,
北澤 智子
1
,
川上 民裕
1
,
相馬 良直
1
,
高桒 由希子
2
1聖マリアンナ医科大学,皮膚科学教室(主任:相馬良直教授)
キーワード:
intravascular large B-cell lymphoma
,
Asian variant
,
ランダム皮膚生検
,
治療効果判定
,
sIL‒2R
Keyword:
intravascular large B-cell lymphoma
,
Asian variant
,
ランダム皮膚生検
,
治療効果判定
,
sIL‒2R
pp.1241-1245
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000113
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67歳,女性。皮膚筋炎にて当院リウマチ・膠原病・アレルギー内科通院中。3カ月前より微熱が持続し,同時期より息切れ,体重減少も認めたため,精査目的に同内科に入院した。精査の結果悪性リンパ腫が疑われたため,当科へランダム皮膚生検の依頼があり,腹部・大腿の無疹部より4カ所皮膚生検を施行。4標本すべてで皮下脂肪組織の血管内に腫瘍細胞を認め,免疫染色の結果と併せintravascular large B-cell lymphoma と診断した。その後,治療途中で効果判定目的に再生検の依頼があり,再度無疹部より4カ所皮膚生検を施行し,腫瘍細胞の消失を確認した。ランダム皮膚生検はintravascular large B-cell lymphomaの診断に加えて,治療効果の判定にも有用である可能性が示された。
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