特集 リンフォーマ・白血病
全身皮膚に毛細血管拡張を伴ったIntravascular Large B-cell Lymphomaの 例
岩崎 剛志
1
,
木ノ内 基史
1
,
小沼 祐一
2
,
黒島 研美
3
,
小幡 雅彦
4
,
本間 大
5
,
山本 明美
5
1旭川赤十字病院,皮膚科(主任:木ノ内基史部長)、旭川医科大学,皮膚科
2同,血液内科
3同,神経内科
4同,病理部
5旭川医科大学,皮膚科
キーワード:
悪性リンパ腫
,
intravascular large B-cell lymphoma
,
特異疹
,
毛細血管拡張
,
ランダム皮膚生検
Keyword:
悪性リンパ腫
,
intravascular large B-cell lymphoma
,
特異疹
,
毛細血管拡張
,
ランダム皮膚生検
pp.1237-1240
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000112
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81歳,男性。頭痛,視力障害とともに全身皮膚に毛細血管拡張が出現した。血液検査でLDHが高値であった。体幹・四肢の近位部に柳の枝状の毛細血管拡張を広範囲に認めた。皮膚生検で真皮から皮下脂肪組織の血管内に異型細胞を認め,塞栓様になっていた。異型細胞はCD3陰性,CD20陽性で,intravascularlarge B-cell lymphoma と診断した。R-THP-COP療法開始後,毛細血管拡張は急速に改善し,頭痛,視力障害,臨床検査所見も改善した。急速に広範囲に毛細血管拡張を認めた場合,本症も念頭に置くべきである。
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